丸尾三兄弟 〇O(マルオ)の食卓

熊本市現代美術館ギャラリーⅢで開催された「丸尾三兄弟 〇O(マルオ)の食卓」展のブログです。(2016年7月16日~9月11日)本展は、天草の若手陶芸家・丸尾三兄弟(金澤佑哉・宏紀・尚宜)が、参加者に1人1枚器をさしあげるかわりに、その人の食卓の写真を撮って送ってもらい、ギャラリー内に展示するというアートプロジェクト型の展覧会です。本ブログでは、参加者から送られてきた「食卓の写真」をすべてご紹介しています。

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9月になって少し落ち着き、やっと写真を撮ることができました。熊本地震で食器がほぼ全滅したところに、ありがたくいただいた素敵なお茶碗。どうやって撮影しようかなー、構図も考えなきゃなー、自分の姿も入れたいなー、といろいろ考えた挙句、「私には料理のレパートリーがほとんどなかった!」という衝撃の事実にブチ当たり、もしかしたら大それたことをしてしまったのではないかと少々悩みました(笑)

震災時たまたま熊本から離れていて、空港再開の翌日に戻ることができました。帰宅した家の中はめちゃくちゃだったけれど、給水所からもらったお水で炊いた温かいごはんが食べられた。壊れた家財道具が散乱している中、なんとか足を伸ばして眠るスペースは確保できた。あの時ほど、それまでなんてことなかった日常をありがたく感じたことはなかったように思います。そんなわけで9月2日金曜日、なんてことのない今朝のごはん。 <熊本市在住>